若者はなにも知らない

自分が大好きだった
みんなが知っていると思っていた
政治家として 有能だと思い込んでいた
野党のリーダーだと 自負していた

分解と結合を 繰り返した
アメーバーもどきの党だった
党首は 猫の目のように替わった
党を再編した
勝手気ままな党風は 一掃された
いまでは 反論も愚痴となり 統制された
周りには 独善とも陰口された

難しい舵取りだった
連合(日本労働組合総連合会)には 逆らえなかった
共産党との連携は 御法度だった
海千山千が群れる中で 力量不足は否めなかった
仲良しの取り巻きも 大して有能ではなかった
国会の論議も いつも中途半端で期待を裏切り続けた

若者たちは 自民党を支持した
理由は 大してない
新聞もネットのニュースも 読むことない
関心なんてあるわけない
いまのまんまで 不都合ない
いまさら 世の中が変わるなんて思っちゃいない
ましてや 政治や政治家なんか信じちゃいない

立憲民主党?
知らない
自民党の揚げ足取ってる政党?
ただそれだけのことだった

立憲民主党?
知らない
自民党しか知らない
たったそれだけのことだった

〔2021年7月1日書き下ろし。政治に関心を持たない若者たち。政治に風を起こせない野党の党首。そもそも立憲民主党?って、ただ期待度も知名度も低いだけのことだった〕